こんにちは、みゆきです。
鏡で自分の歯茎を見た時に全体あるいは所々の歯茎が赤く腫れ上がっていませんか?
そしてその場所に歯ブラシを当てると歯茎からじわ~っと血がでてくる事はありませんか?
その状態を歯肉炎といいます。
そして歯茎からの出血は「歯茎が弱ってしまっています、このままでは歯周病になるかも知れませんよ」というサインです。
その歯茎からのサインを見逃してしまわないように今回は歯肉炎についてわかりやすく説明していきます。
本記事の内容
- 歯肉炎とは?歯肉炎の原因は?
- 歯肉炎を治す方法
- 歯磨きをする上で気をつけてもらいたい事
- まとめ
歯肉炎とは?歯肉炎の原因は?
歯肉炎と歯周病の違いは、歯肉炎は歯茎だけの炎症ですが歯周病は歯の周りの歯周組織に起こる炎症で歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
歯周病を改善するには長く期間がかかりますが、歯肉炎は毎日のブラッシングのみでも改善する事ができます。
歯肉炎になる原因は歯垢(プラーク)です。
歯垢は食べ物のカスではなく生きた細菌の塊です。
細菌達はほとんどが酸素を嫌うので酸素が少ない歯の周りにある溝(歯周ポケット)の中に潜んでいきます。
そしてその細菌達が毒素を出す事により歯茎に炎症が起こり歯肉炎になります。
歯肉炎を治す方法は?
まず1番効率がいいのは歯医者に行き、歯のクリーニングをしてもらう事です。
歯のクリーニングでは歯ブラシでは届かない所も綺麗にしてもらえるので歯ブラシだけで治していくよりも歯茎の治りが早いです。
さらに歯科衛生士にどの部分に磨き残しができやすいのかも教えてもらえるので、効率よく歯ブラシができるようになります。
次に自分自身で歯肉炎を治す方法は、1本1本の歯をゆっくり丁寧に磨くのはもちろんですが、歯ブラシで磨くと血がでてくる所ほど細かく丁寧に歯ブラシを当てる事です。
歯ブラシで歯を磨くときに歯を磨く事はもちろんですが、歯と歯茎の境目を意識して磨く事も歯茎を細菌から守るために大切です。
今まで上手く歯ブラシが当たらずに歯肉炎を起こしている場所は、歯ブラシを当てると最初は出血してきますが2~3日歯磨きの時に歯と歯茎の境目に当てるように優しく磨いてあげると出血の量は減っていきます。
そして出血の量が減ってくると、赤く腫れ上がっていた歯茎の赤みがだんだん治まり腫れも引いていきます。
歯磨きをする上で気を付けてもらいたいこと
歯肉炎になってしまっている患者さんと話をしていると「歯磨きをしていると血が出てきて血が出るのが怖くて磨くのをやめてしまう」とよく言われます。
身体から血が出ている=そっとしておいた方がいいと思う気持ちもわかります。
しかし歯茎からの出血に関しては血が出ている場所ほど丁寧に磨く事が大切です。
その時に気をつけてほしいのは、ガシガシ磨くのではなく優しく丁寧に磨く事です。
ある患者さんで「ここに磨き残しがあるので気を付けて磨いてください」と伝えると、次に診た時に歯垢は落とせているが歯茎が傷だらけになっている事がありました。
その患者さんの歯茎が傷だらけになった理由としては強く磨きすぎているのが原因でした。
歯垢は力強くガシガシと磨いたら落とせるというわけではなく、適度な力で細かく磨かなければ落とす事はできません。
まとめ
歯肉炎は細菌による炎症で、軽度の歯周病です。
歯周病は歯垢が残りやすい場所から進行していきます。
歯肉炎は自分自身の歯ブラシの仕方で改善する事ができますが、奥歯などの自分で見えずらい所はどんなところに歯垢が残っていて歯茎が腫れているかをしっかりと把握することができません。
そして歯肉炎になっている所をそのままにしているとその場所が歯周病へと変わってしまいます。
歯茎から頻繁に血が出る場合はまず歯医者に行きしっかり原因が何かを診てもらい、そしてその後に自分自身での歯ブラシの仕方を考えることが1番だと思います。
「歯茎から血が出ていたけど丁寧に磨いたら血が出なくなったから歯医者は行かなくてもいいか」と思わずに歯医者に定期健診に行こうと思うきっかけにしてほしいです^^